『認知症になっても、最期まで安心して心から笑っていられる居場所をつくりたい』
私が、27年間の介護実践の現場を離れ、「おれんじしっぷ」を立ち上げた理由です。
私が最初に経験した知的障害者の入所施設では、目の前の人のお世話をするのが福祉なのだと、とにかく見様見真似でやみくもに取り組みました。
やがて介護保険制度や支援費制度が始まり、社会福祉法人に加えて民間企業やNPO法人などが事業者として参入し、サービスの種類も多様化しました。
利用者にとってはサービスの選択肢が増え、介護サービスの利用もこの20年で定着し一般化しました。
その一方で業界の急速な拡大は、深刻な人材不足を生み出し、今日に続いています。
歴史の浅い業界に不足しがちなベテラン人材は、増える事業所の責任者として分散し、それでも足りない場合は、2~3年程度の有資格者が責任者の役割を担う状態になりました。
ところが、責任者に求められる能力は、リーダーシップであり、組織運営であり、職場の人材のマネジメントであって、現場のケアに必要なスキルとは別のものでした。管理者としての教育を受けないまま責任者の立場を与えられた責任感の強い心優しいリーダーたちは、精神的な重圧に耐えられず、次々と業界を離れていきました。
最初の法人でリーダーの立場を与えられた私も、良き上司や先輩に助けられてはいたものの、リーダーとして求められる知識・スキルも経験も何もありませんでした。
役割に誇りを感じながらも、自分の勘だけを頼りにしていた私は、ある大きな失敗をきっかけにリーダーシップやマネジメントについて自主的に学ぶようになりました。
介護業界の多くは、管理者の要件規定に従って、国家資格を有し現場経験の長いものがリーダーや管理職を務めることが慣例となっています。しかし、介護や医療の専門資格の養成課程には、リーダーシップやマネジメント、そして対人援助職でありながらコミュニケーションについての基本や原理原則は訓練されてはいないのです。
介護業界の離職の原因の第1位が人間関係である理由は、組織を運営するのに必要な知識や原理を知らない人材に管理を任せざるを得ない構造にあるのだと私は考えています。
私はこの10年間、介護の専門性を磨く以上に、人間そのものを理解するための心理学や脳科学、コミュニケーション、リーダーシップ、マネジメント、プレゼンテーション、マーケティング、セールスなど、内外の一流講師や実践者のもとに学びを求め自己投資を惜しみませんでした。同時に私塾を開いてその学びを、介護を志す仲間に向けて分かり易く伝えるうちに、他の法人から事業改善コンサルタントやコーチとして仕事を依頼され、広く他県からも講演を依頼されるようになりました。
介護業界は今、「人材不足」「財源不足」「革新不足」という3つの構造的な困難を抱えています。しかし、この問題は構造的であるだけに、本質的な問題が解消されれば一気に改善する可能性があると私は考えています。
私はこの仕事が大好きです。
人の幸せを心から願い、感謝の言葉が直接返って来る仕事を他に知りません。だからこそわたしは福祉・介護を志す人が、この仕事を大好きになって誇りを持って続けてゆけるように、手助けがしたいと願って「おれんじしっぷ」を立ち上げました。
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